シリアスゲーム | WHO’S LAB |大阪電気通信大学研究室紹介サイト /whoslab/research-keyword/serious-game/ WHO'S LABは、大阪電気通信大学の研究活動を発信する専用サイトです。 Fri, 22 Nov 2024 04:30:38 +0000 ja hourly 1 言葉から、マナー、アート、SDGsまで教育や課題解決のツールとしてゲームを捉える /whoslab/research/inaura/ Fri, 07 Jul 2023 02:20:00 +0000 /whoslab/?post_type=research&p=2667 エンタテインメント性だけでなく、学習や体験、関心を呼びさますことで、社会的な課題の解決を目的としたゲームをシリアスゲームといいます。稲浦研究室では、多彩なシリアスゲームの開発や、ゲームのワークショップを開催してその普及に […]

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エンタテインメント性だけでなく、学習や体験、関心を呼びさますことで、社会的な課題の解決を目的としたゲームをシリアスゲームといいます。
稲浦研究室では、多彩なシリアスゲームの開発や、ゲームのワークショップを開催してその普及に努めています。

この色とこの色を混ぜたら何色になる? 
混色を学ぶカードゲーム「いろ計算」

ゲームの「楽しさ」「競い合う」といった性質を学習に取り入れることで、勉強に向かう姿勢を変えることができます。稲浦研究室では、学生が自分たちの興味に基づいた学習ゲームを数多く開発しています。

たとえば「いろ計算」は、6歳以上を対象とした混色を学ぶためのカードゲーム。104枚のカードの表に色のたし算と引き算が記述され、裏には正解の色(全18色)が塗られています。これを積み上げてプレイヤーが順番に回答し、正解者に得点が与えられます。絵を描くことが好きだった作者が、小学生になって混色に苦手意識を持った経験から、楽しみながら色を学ぶゲーム制作につながりました。

このゲームは2021年度卒業研究・卒業制作展「なわてん」でゲーム部門賞を受賞。この他にも、敬語と丁寧語を学ぶ・五大栄養素を学ぶ・ハングルを学ぶ・世界の郷土料理を学ぶといった学習ゲームが開発されました。

いろ計算
色見本表を見ながら,出題された色を考えることができる.ゲーム制作で最初に設定するのは,対象年齢.集中度や理解力に応じてゲームの概要設計を行う.既存のアナログゲームのルールや見せ方を決めた上で,オリジナリティを付加する.

SDGs達成への道のりを体験する「2030SDGs」 
ワークショップ開催で問題意識を醸成

ゲームには学習以外にも、社会問題に対する意識喚起の要素を組み込むことができます。

たとえばカードゲーム「2030SDGs(一般社団法人イマココラボ/代表理事 稲村健夫)」は、与えられたお金と時間を使い、SDGsの達成をめざして2030年までの道のりを体験するゲーム。公認ファシリテーターである稲浦講師は、建築学科の添田研究室 や、ゲーム&メディア学科の森田研究室と合同でワークショップを実施。自分の行動が社会・環境・経済にどのような影響を及ぼすのか、地球に暮らす人々にとってより良い社会とは何なのか、わたしたちには 何ができるかを摸索することができます。

稲浦研究室の学生もSDGsを学ぶゲームや、外来生物を学ぶゲームを開発していています。「ゲームを通して学ぶ」ことで、ものごとに興味を持ち、主体的に捉え、自らの行動につなげていくことができます。

「SDGs 」ワークショップの様子
「2030SDGs」を体験する稲浦研究室と添田研究室の学生たち.ゲームを楽しみつつ,自らできることを考えることにつながっている.
学生が開発した啓発型ゲーム
Happy World with SDGs」……SDGsを知らない人が楽しみながら学べるボードゲーム.
学生が開発した啓発型ゲーム
生物研究〜生態系を調査せよ」……生物学者になって生物や環境を調査するボードゲーム.

良い教育を効果的に展開する方法を考える
教育工学は、これからの社会人に必要な物の見方

稲浦研究室の専門分野である教育工学は、良い教育を効果的にかつ創造的に展開する方法を追求する学問です。
多様な価値観をシェアしながら計画的にプロジェクトを進行する能力が求められる今後の社会では、こういった考え方はあらゆる産業において不可欠な物の見方になるでしょう。

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社会の問題を「超現実」で解決 医療、福祉・健康分野にゲーム技術を応用 /whoslab/research/sato_r/ Fri, 07 Jul 2023 02:12:00 +0000 /whoslab/?post_type=research&p=779 ち密でリアルな表現が可能な3DCGや、まるで現実のように仮想空間を体験できるVR。ゲームに関連する多様な先端技術を、さまざまな領域へ活用する動きが活発になっています。佐藤研究室ではゲームの技術と考え方を応用し、医療、教育 […]

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ち密でリアルな表現が可能な3DCGや、まるで現実のように仮想空間を体験できるVR。ゲームに関連する多様な先端技術を、さまざまな領域へ活用する動きが活発になっています。
佐藤研究室ではゲームの技術と考え方を応用し、医療、教育、福祉や健康など幅広い分野の問題を解決する研究を進めています。

手術見学の教育効果をもっと高めるには? 
VR空間でとことん学ぶ手術学習支援システム

ゲームの技術と考え⽅を応⽤し、医療や教育現場での課題を解決する。その一つが、関西医科大学と共同で行っている手術学習支援システムの開発です。

実際の手術を見学する授業は医学生にとって重要なプログラムですが、特に内視鏡手術などになると内視鏡カメラが撮影する小さな範囲しか見ることができず、内容が十分に把握できないなどの問題点がありました。そこで手術室内をVR空間に再現し、手術の内容を表現した3DCG動画や説明テキストなどを配置するシミュレーションシステムを開発。3DCG動画は視点や視角を自由に変えて見ることができ、さらに周辺臓器を透過させるなどして本来は見えない角度からも手術の動作や手術器具の操作を確認できます。

また3DCG動画と同時に内視鏡カメラで撮影された手術の実映像も見られます。

手術学習支援システムのホーム画面
手術室内の様子や医療器具に至るまで克明にCG化しVR空間として再現
上)V R空間 下)実際の手術室画像
左)内視鏡手術のシミュレーション画像   右)必要に応じて実画像も参照できる

模範動作に近づくほど得点が上がる
楽しく続けられる高齢者向け体操ゲーム

一方、福祉・健康分野では高齢者向けの健康体操も研究テーマの一つです。

体操は手をきちんと伸ばすなど模範通りにやれば効果がより上がりますが、指摘されないと自分の動作の欠点に気づけません。そこで、より楽しく体操を続けてもらうよう、模範の動作に近づくほど点が高くなるゲームを開発。インストラクターによる体操動作からモーションキャプチャーで関節位置を解析し、模範としてキャラクターに動作させます。それを見ながら体操をするプレイヤーの動作をリアルタイムに解析し、模範動作との違いを判定して得点に反映させる仕組みです。

佐藤研究室では、ゲームの楽しさによって努力や苦労を感じずに効果を上げることを目標に、多彩な開発を続けています。

正しい動作との比較を行う
モーションキャプチャーで関節の動きをデータ化する

手術教育やサポートの充実で
先端技術を使いこなすゴッドハンドを育てる

佐藤研究室が取り組む手術学習支援システムでは、遠隔操作での手術を可能にする手術支援ロボット「ダヴィンチ」 の使用を再現しています。
ロボットアームについた鉗子やカメラを遠隔操作して行う手術は、すでに一般的になりました。ゲーム技術の応用によるシミュレーション技術が発展すれば、こうした最先端の医療ツールに習熟するスピードを速めることが可能になるかもしれません。また、インターネット上の仮想空間メタバースを使って熟練の医師が遠隔で指導するなどサポートも期待できそうです。

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